赤ちゃんの頭の形が気になったとき、
「ヘルメット治療を考えた方がいいのかな」
「整体でできることはあるのかな」
と迷われる方は少なくありません。
まずお伝えしたいのは、頭の形そのものへの矯正力は、一般にヘルメット治療の方が高いとされているということです。
一方で、向きぐせや首の使い方、抱っこのしにくさ、日常の関わり方などを見ていくことも大切で、場合によっては併せて考えていくことに意味があると私は考えています。参照: 厚生労働省、PMDA
この記事では、
ヘルメット治療と整体の違い
そして、私自身の考え方について
わかりやすくお伝えします。
赤ちゃんの頭の形が気になるとき、まず知っておきたいこと
赤ちゃんの頭の形の悩みは、見た目のことだけではありません。
親御さんにとっては、
「このままで大丈夫なのかな」
「何かしてあげた方がいいのかな」
という不安につながりやすいものです。
だからこそ大切なのは、
なんとなく様子を見ることでも、
逆に焦って何かを決めることでもなく、
それぞれの方法にどんな役割があるのかを整理することだと思っています。
ヘルメット治療とは?
ヘルメット治療は、赤ちゃんの変形した頭蓋の形状を整えることを目的として使われる医療機器による治療です。
医師の管理のもとで、適応や開始時期、経過を確認しながら進めていきます。
厚生労働省の資料でも、位置的頭蓋変形に対しては、保存的な対応と比べて、ヘルメット療法の方が短期間で改善しやすいとされている報告があります。
そのため、頭の形そのものをどう考えるかという視点では、まず医療機関で相談することが大切だと私は考えています。
整体でできること、できないこと
ここはとても大事なところです。
当サロンでは、首や身体だけでなく、必要に応じて頭皮や頭部にもやさしく触れながら状態をみていきます。そのため、頭部だけをみるのではなく、頭のゆがみの根本原因となりうる向きぐせや首の使い方、全身の状態、抱っこや寝かせ方なども含めて確認しています。
ただし、ヘルメット治療のように医療機器を用いて頭の形そのものを矯正するものではありません。
整体は、頭部を含めた全身の状態や日常の関わり方をみながら、偏りを整理していくためのサポートとして考えるとわかりやすいと思います。
ヘルメット治療と整体の違い
ヘルメット治療と整体は、同じことをしているわけではありません。
ヘルメット治療は、頭の形そのものに対して医療的にアプローチしていく方法です。
一方で整体は、頭皮や頭部を含めた身体全体の状態、向きぐせ、首の使い方、日常の関わり方をみていくサポートです。
だから私は、この2つを単純に比べて
「どちらが上か」
で考えるものではないと思っています。
大事なのは、
何を目的にするかです。
頭蓋縫合早期癒合症など、まず医療機関で確認が必要なケースもあります
赤ちゃんの頭の形が気になるときは、位置的なゆがみだけでなく、頭蓋縫合早期癒合症など、まず医療機関で確認しておきたいケースがあることも大切です。
実際に、ヘルメット治療を始める前には、頭蓋縫合早期癒合症の有無を確認することが添付文書でも示されています。
つまり、頭の形の悩みを自己判断だけで進めるのではなく、強く気になる場合や判断に迷う場合は、まず医療機関で相談することが大切です。
私は、必要なものまで整体だけで考えるのではなく、医療で確認しておくべきことは、きちんと医療機関につなぐことが大事だと考えています。
私が考える、理想的な向き合い方
私は、ヘルメット治療を否定する立場ではありません。
むしろ、必要そうなケースに対して
「整体だけで十分です」
とは言わない方が誠実だと思っています。
頭の形そのものに対する矯正力を考えると、一般にヘルメット治療の方が高いとされています。
一方で、親御さんが日々感じている悩みは、頭の形だけではないことも多いです。
向きぐせが気になる、
抱っこしにくい、
反りやすい、
どう関わればいいかわからない。
そういった不安に対して、日常の中でできることを整理することには意味があると思っています。
PMDAの添付文書でも、斜頭が斜頸による場合は、首の運動やストレッチが同時に必要になることがあるとされています。
だからこそ私は、
医療で見る部分と、日常の中で支えていく部分は、分けすぎずに考えることが大切
だと思っています。
ヘルメット治療と医療費控除について
費用のことが気になって、治療を迷われる方も多いと思います。
国税庁では、医師による診療や治療の対価、また診療や治療を受けるために直接必要な医療用器具などの費用について、医療費控除の対象となる考え方が示されています。 国税庁
そのため、ヘルメット治療も、医師の管理のもとで治療として行われている場合は、医療費控除の対象になりうることがあります。
ただし、これは個別判断です。
「必ず使える」と言い切れるものではありません。
検討される場合は、まず病院で必要書類などを確認し、申告の際は税務署や税理士にも確認しておくと安心です。
迷ったときは、まず医療機関に相談を
頭の形の悩みは、月齢との兼ね合いもあるため、迷っているうちに判断しづらくなることがあります。
だからこそ、
強く気になる場合や、判断に迷う場合は、まず医療機関に相談すること
をおすすめします。
そのうえで、
日常の中で何に気をつけたらいいか、
抱っこや関わり方をどう考えたらいいか、
向きぐせにどう向き合えばいいか、
そういったことを整理していく流れが安心だと思います。
最後に
ヘルメット治療にも役割があり、整体にも役割があります。
大切なのは、どちらか一方で考えることではなく、今のお子さんにとって何が必要かを整理していくことだと私は考えています。
もし今、
赤ちゃんの頭の形や向きぐせのことで迷われている方は、まずは医療機関への相談を含めて、今できることを一緒に整理していきましょう。
ご相談をご希望の方は、今の状態や気になっていることをお聞きしながら、必要な対応を一緒に整理していきます



